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音羽指圧針灸院 の日記

肩こりマッサージ・指圧治療の極意(6)~筋肉を読む

2011.06.22

人間の無意識の領域に光を当てた精神医学者として、ユングはあまりにも有名ですが彼よりも遥か以前の古代インドで、すでにこの問題については考えられていました。そして唯識仏教として理論化されるわけですが、そのような人間の叡智には驚かされてしまいます。(ただし唯識仏教では、無意識の上層にある未那識を人間の執着と考えますが) 数字の0の発見や哲理としての空の思想等、こういったことを思いつく古代人の頭の中は、一体どうなっていたのでしょう。

実はこの人間の潜在意識、深層心理と筋肉には密接な繋がりがあるのです。もちろん筋肉と言っても、骨格系に属する随意筋と内臓の働きに関与する不随意筋があるわけで、この場合は主に体の表層にある意識的に動かせる筋肉のことを言っています。この骨格筋は単に関節だけをコントロールしているのではありません。人間の心身の状態を表す情報の伝達器官でもあるのです。


アメリカの人気テレビドラマに「ライ・トゥー・ミー」という番組があります。その中で顔の表情筋の微妙な動きで嘘を見破るという心理学者の話が出てきますが、あながちフィクションとは言えないでしょう。カイロプラクティックに取り入れられている筋反射検査法やそれを改良したOリングテスト等、筋肉の情報を読み取って病態を把握する方法も、つまるところ無意識へのアプローチの技術かも知れません。もちろんそこには人間の潜在意識への絶対的な信頼性があるわけですが・・・

確かに治療家として長年人の体に触れていると、筋肉を介して色々な情報を読み取れるようになってきます。これは東洋医学では切診として重要視されています。今のようにレントゲンやCTスキャンがない時代には、体の表面から情報を得る以外方法はなく、こうした技術や感性が研ぎ澄まされて行ったのでしょう。 検査機器に全面的に頼らず、潜在意識から答えを引き出すような人間性を重視した医療がもっと活用されるといいと思うのですが、こういった方法は徐々に失われているのが現状のようです。

全体医療から、その人医療へ。  それが今、一番求められているものではないでしょうか。


     鍼灸師 指圧師  稲田健治

肩こりマッサージ・指圧治療の極意(6)~筋肉を読む

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